← 記事一覧へ戻る 2026.02.19

身近な疑問:雷はなぜ光ってから音が聞こえるのか?

雷が光ってから音が聞こえるのは、光と音の速度が圧倒的に異なるためです。光は電磁波として真空中を約30万km/秒で進むのに対し、音は空気の振動として約340m/秒で伝わるため、同じ場所で発生しても私たちの耳に届くまでに時間差が生じるのです。

身近な疑問:雷はなぜ光ってから音が聞こえるのか?

夏の夕立や嵐の際に、遠くで稲妻が光った数秒後にゴロゴロという雷鳴が聞こえる経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。光と音が同じ場所で発生しているはずなのに、なぜこのように時間差が生じるのでしょうか。この現象の裏には、物理学の基本的な原理が隠されています。

光と音、その速度の違い

雷の光と音の時間差は、文字通り「光の速さ」と「音の速さ」が全く異なることによるものです。この速度差が、私たちが光を見てから音を聞くまでの「間」を生み出しています。

この圧倒的な速度差があるため、雷がどこで発生しても、光はほとんど瞬時に私たちの目に届きますが、音は距離に応じて時間をかけて伝わってくるのです。

なぜ光と音は速度が違うのか?

光と音の速度がこれほどまでに異なるのは、その「伝わり方」が根本的に違うためです。

光は媒体がなくても進めるエネルギー波であり、音は媒体を介して伝わる物質の振動である、という違いが、速度の決定的な差を生み出しているのです。

雷の発生メカニズムと光・音の正体

雷の光(稲妻)と音(雷鳴)は、物理的にはほぼ同時に発生しています。

稲妻が輝く瞬間と、その経路で空気が爆発的に膨張する瞬間はほぼ同時であるため、発生源においては光と音に時間差はありません。

光ってから音までの時間で、落雷までの距離がわかる?

光速と音速の差を利用すると、雷がどれくらいの距離で落ちたかを概算することができます。

この方法で、落雷が自分からどれくらい離れているかを知ることができます。時間が短いほど、落雷地点が近いということになるため、雷が近づいているサインとして、安全な場所に避難する目安にもなります。

このように、身近な自然現象である雷一つとっても、その裏には光と音という異なる物理的性質が複雑に絡み合っています。少し立ち止まってその理由を考えてみると、日常の中に隠された科学の面白さを発見できるでしょう。