← 記事一覧へ戻る 2026.02.19

鳥が電線にとまっても感電しないのはなぜ? 身近な不思議を解説

日常でよく見かける「鳥が電線にとまっている光景」には、感電しない明確な科学的理由があります。この記事では、電気が流れる仕組みの基本から、鳥が電線上で安全であるための条件、そして感電する状況について、具体的な解説を通じてその不思議を解き明かします。

鳥が電線にとまっても感電しないのはなぜ? 身近な不思議を解説

私たちの身の回りには、当たり前のように見過ごされているけれど、よく考えると不思議な現象がたくさんあります。その一つが、電線にズラリと並んでとまっている鳥たちの姿です。彼らはなぜ、あんなに高圧な電線にとまっていても感電しないのでしょうか? この素朴な疑問の裏には、電気の基本的な原理が隠されています。

電気とは何か:電流が流れるメカニズム

まず、電気が流れるメカニズムについて簡単に理解しておく必要があります。電気が流れる、つまり「電流」が生じるためには、主に以下の三つの要素が関係しています。

電流は、電圧という圧力がある場所から低い場所へ、抵抗の少ない経路を選んで流れる性質があります。そして、最も重要なのが「回路が閉じていること」です。電気が流れるためには、出発点から出発し、最終的に出発点に戻ってくる「閉じた経路(回路)」が必要不可欠なのです。

鳥が電線上で安全な理由:閉じた回路ができないから

では、なぜ鳥は電線にとまっても感電しないのでしょうか。その理由は、まさに「閉じた回路ができていない」ことにあります。

例えるなら、電気が流れている一本の水道管を、その途中で触っているようなものです。水道管の中を水が流れていても、管の外側を触っているだけでは、水が体を通って流れることはありません。

鳥が感電する危険な状況とは?

しかし、鳥が絶対に感電しないというわけではありません。特定の状況下では、鳥も感電する可能性があります。どのような状況が危険なのでしょうか。

人間が高圧線に触れた場合も同様に、両足が同じ一本の線の上にある限りは原理的には安全ですが、バランスを崩して地面や別の線に触れれば即座に感電します。だからこそ、作業員は絶縁手袋や絶縁服を着用し、常に安全を確保しているのです。

まとめ:身近な現象に潜む科学

鳥が電線にとまっても感電しないのは、電気の基本的なルールに基づいています。すなわち、「閉じた回路ができておらず、かつ、鳥の体を通る経路に大きな電位差が生じないから」です。この知識は、日常生活で目にする多くの電気現象を理解する上での一歩となるでしょう。

このように、普段何気なく見ている光景にも、ちょっとした科学の不思議が隠されています。次に電線にとまっている鳥を見かけたら、電気の原理を少し思い出してみるのも面白いかもしれませんね。